NMNの研究

NMNは世界中の研究者が関わり、相当数の論文で裏付けられています

老化の研究が世界中で爆発的に進んだきっかけは、2000年にネイチャー誌に発表された「サーチユイン(Sirtuin)」というたんぱく質が、老化・寿命を制御する特別な酵素であることを突き止められたからです。

サーチュインは、それまでその機能がほどんど不明であったたんぱく質でしたが、多くの研究者がサーチュインの解明に取り組むようなり、今では7種類あるサーチュインのうち、SIRT1(サーティーワン)は、肝臓、すい臓、骨格筋など代謝に重要な臓器で、外から入ってくる栄養に応じて代謝を制御していることが分かっています。

ワシントン大学がマウスを使った実験では、遺伝子操作で脳のSIRT1の量を増やすだけで、若い頃の機能を再現できるようになっています。

私たちの体にはニコチンアミド→NMN→NADという合成経路があり、特にこのNADを使うことによって神経細胞を活発にし、身体のさまざまな機能を回復する効果をもたらします。

血液中に巡るNAMPTがNMNとNADの合成を活発させる。

脂肪組織から血中に分泌されるNAMPT(ニコチナミド・ホスホリボシルトランスフェラーゼ)というNAD+合成の酵素が体の中でNMNからNADの合成を活発させる非常に重要な役割をしていることもわかりました。

更に、この酵素単体では脳内に入るための「脳関門」を通過できませんが、NMNは脳に入ることができることもわかっています。このNAMPTは加齢による臓器・組織の機能低下を防ぎ、寿命を延長させる効果的な抗老化方法論となることが示唆されました。

NMN及び抗老化研究の第一人者とも言えるワシントン大学によれば、NMNはサプリではなく、万全な科学的証拠に裏付けられた「ニュートラシューティカルズ (Nutraceuticals: 機能性食品 医薬品ではなく健康の維持増進に役立つ食品)」であると位置づけており、これが新しい機能性素材として世界で注目されている理由です。

NMNについては様々な文献データ及び書籍などで紹介されています。